Hu Ruiqi | MISO https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com 未来を創造するITのミソ Mon, 19 Jun 2023 05:26:24 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/wp-content/uploads/2017/09/tdi_300-300-300x280.png Hu Ruiqi | MISO https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com 32 32 リモートワークにおけるアジャイル開発の課題について https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/remote-work-agile Mon, 18 Apr 2022 07:07:32 +0000 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/?p=12657 はじめに コロナ禍の影響で広まった新しい生活様式の一つがリモートワークです。 IT業界は基本的に場所を問わず、パソコン一台で仕事がなり立つ業種なので、比較的にリモートワークに切り替えやすいと思われていますが、それでもプロ…

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はじめに

コロナ禍の影響で広まった新しい生活様式の一つがリモートワークです。

IT業界は基本的に場所を問わず、パソコン一台で仕事がなり立つ業種なので、比較的にリモートワークに切り替えやすいと思われていますが、それでもプロジェクトを進める上での課題が数多くあります。

筆者が所属するチームはアジャイル開発の主流(スクラム)を採用するプロジェクトが多いのですが、現在は現地でしかできないお客様との打ち合わせ以外、ほとんどの工程がリモートワークになっています。今回はリモートワークでスクラム開発を進める際の課題と、それを解決するための試行錯誤を共有したいと思います。

1.プランニング方法の変更

元々プランニングでは、チームメンバーが集まり、開発予定の機能の詳細について話し合い、そしてプランニングポーカーを利用して重要ポイントを決めていました。しかし、リモートになってから打ち合わせがすべてウェブ会議に変更となり、面と向かってポイントを出し合うことができなくなりました。そこで採用した代替案は、ウェブ会議で検討した後、社内のビジネスチャットグループでメンバーが同時にポイントを出し合う方式です。利用する道具の形が変わっただけで特に変化や不便は感じていません。また、筆者のチームはチャットを利用していますが、現在ネット上プランニングポーカー等のフリーツールも数多くあるので利用してもいいと思います。

リモートになったことで、プランニングにおいて前より改善された点もあります。以前は、プランニングで決められなくても、そばにいるメンバーにいつでも相談できるので、細かいシステム設計や質問すべき項目をついつい後回しにしてしまうことがありました。しかしリモートになるとその安心感がなくなる分、プランニングで細部まで検討を行うようになりました。また、リモートになる前よりも経緯や理由を詳しく文書化して記録しています。

2.開発段階におけるコミュニケーションの強化

スプリント全体を通してチームメンバーにとって一番不安を感じることは、開発段階におけるコミュニケーションの減少です。如何にこの不安を減らし、プロジェクトをスムーズに進められるようになるかについて、プロジェクトチーム内で試行錯誤を繰り返しました。

開発中にあった課題を一番質問しやすい場は進捗確認会(Daily)なので、最初はDailyの場を利用して、進捗確認の後、課題検討会を続けて行う方式を二週間程度試しました。それによりコミュニケーション不足の不安は減少しましたが、全員参加なので、メンバーそれぞれにとって必要でない部分も聞くことになり、作業時間が奪われることでストレスになったという意見もありました。

そのため、Daily後の課題検討は必要最小限の人数に絞り、場合によってはグループに分かれてそれぞれ会議することにしました。何週間か試すうちに、意外とウェブ会議は少人数で行うことで発言しやすくなることが分かりました。

また、開発過程ですぐ解決しないと進捗に影響を及ぼす課題の場合は、Dailyの場以外でも随時チャットやウェブ会議を利用して、積極的に質問して課題を解決することの重要性をチーム内で共有しました。それによりチーム内のコミュニケーションが一気に活発になりました。

3.レビューにおける関係者意見の収集

前述のように、ウェブ会議は少人数で行うことで参加メンバーが発言しやすい傾向があります。しかし、スプリントレビューはどうしても大人数の会議になってしまいます。そのため、最初の二、三回のレビュー会議では、参加者によっては全く発言しなかったり、遠慮してその場ではなく、会議後にメールやチャットで改善意見を伝えたりする方がいました。それでエンドユーザーの意見の収集に手間がかかりました。

この現象を改善するために、なるべくその場で関係者一人ひとりの意見を伺うことを意識するようにしました。プロジェクトチームによって方法が異なりますが、例えば事前にお客様も自由に操作できる環境を用意して、お客様自身の操作によって使い勝手を検証し、改善意見を事前に準備して発表するようにしたり、またはウェブホワイトボードを利用して意見を書いてもらうようにして、様々な手段を利用して参加者の意見が伝わりやすいように工夫しました。

ウェブ会議中のカメラ利用についても検討を行いました。参加者の反応が分かるようにオンにした方がいいという意見や、逆にカメラを気にしてしまい発言しにくいという意見もありました。最終的にはカメラの利用を強制せず、各々やりやすいほうを自由に選択することにしました。ただ、発言者にとって参加者の反応が分からず不安と感じることを解消するため、相づち程度の返事を積極的にすることを合意しました。

おわりに

如何でしょうか。まだ決して100点にはなっていませんが、アジャイル開発のプロジェクトで色々試行錯誤することによりリモートワークにおける課題は確実に改善されてきています。コロナ禍の慣れないリモートワークの中、プロジェクト課題を分析して改善するためには、チーム全員が団結する必要があります。ワンチームになって、プロジェクトをスムーズに進めるように頑張りましょう。

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その仕事、AIに任せませんか?~オリンピックから見えたAIの得意分野とは~ https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/ai-strong-area-olympic Tue, 10 Mar 2020 00:00:18 +0000 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/?p=9161 はじめに オリンピックイヤー2020年がやってきました。 全世界の注目を集めるオリンピック・パラリンピック大会では、いつも様々なハイテクノロジーを駆使した技術の応用が期待されています。今日は、そのハイテクの一つ、AIの話…

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はじめに

オリンピックイヤー2020年がやってきました。

全世界の注目を集めるオリンピック・パラリンピック大会では、いつも様々なハイテクノロジーを駆使した技術の応用が期待されています。今日は、そのハイテクの一つ、AIの話をしましょう。

近年、第三次AIブームとも言われる中、数多くの会社がAIによる業務改革や改善を期待しています。しかし、AIは万能ではありません。“どのような仕事をAIにまかせるか”をきちんと分析しないまま導入すると、期待する効果が出ないかもしれません。

今回は、東京オリンピックという世界一のイベントにおいて、どのような仕事をAIに任せているのか、AIの得意分野を分析したいと思います。

絶対公正な採点をこなす――AI審判員

オリンピックの体操競技を管轄する国際体操連盟は、人間の目視による誤審を防ぎ、より公平、公正な競技ができるように、AIによる自動採点を導入することに決めました。採点するための一つ一つの基準を数値化し、大量の教師データをもとに「技の辞書」を作ってAIに学習させ、そして競技中は選手のデータと照合して採点を出す。このAIは既に2019年10月に行われた体操の世界選手権で導入され活躍しました。2020年のオリンピックの体操競技にも採用される予定です。*注1

AIが審判員の仕事に向いている理由は、大量のデータ分析による正解率です。AIが数値で選手のパフォーマンスをジャッジすることで、環境や人間の判断による個人差をなくすことが期待されています。

一方、AI採点はあくまでも機械のため、技術点をデータにより正確的に判断することはできますが、芸術点の判断は難しいのではないかと懸念されています。選手たちが情熱をもってパフォーマンスに取り込む表情や、力がなくなっても一生懸命頑張っている姿が、我々を魅了するスポーツ精神の重要なポイントであり、高く評価したいところです。しかし、このようなところをAIが判断するのはまだ難しいです。

不眠不休なメディアマン――AI記者

オリンピックは主催国だけでなく、参加国も先端技術を駆使して全力で大会を盛り上げようとしています。各国のメディアが総動員し、最新のニュースと感動のシーンを一秒でも速く届けるように努力しています。そんな中でAI記者が登場しています。

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、アメリカの新聞社「ワシントン・ポスト」や中国のニュース配信サービス「今日頭条」等がAIを記事作成に導入したことが大きな話題となりました。*注2

AI記者導入による一番のメリットは、記事作成の速さです。試合後「今日頭条」が配信した結果速報の記事について、味気なく機械的だと批判する人も多いものの、その圧倒的な速さで、人間が作った後継記事を大きく上回るPV数を獲得しました。

そして、AIをメディアの仕事に取り入れるもう一つのメリットは、24時間休むことなく働けるところです。たとえば、音声データのトレーニングをしたAIアナウンサーが既に日本、中国で実用化されており、長時間のニュース読み上げだけでなく、緊急時の放送等にも活躍が期待されています。

語学力と記憶力の超能力者――AIガイド

オリンピックの開催に伴い、外国人観光客の増加が予想されています。人手不足が深刻化している中、如何に観光客に対して最高のおもてなしができるかという課題の解決策として、AIガイドが挙げられました。

AIガイドが観光業界での活躍が期待される一番の理由は、多言語に対応できるところです。人間の能力には限界がありますが、AIガイドは一台で、日本語、英語、フランス語…多数の言語に変換することができ、何人分もの仕事をこなします。また、大量の線路情報、施設情報を蓄積でき、欲しい情報を素早く見つけられるという点も、観光業界での活用につながる大きな利点です。

まとめ

さて、どのような仕事でAIが活躍できそうでしょうか。

業界や業務の特徴によって、重要視するポイントが異なります。人に仕事を任せる時「適材適所」が大事なのと同じように、AIも「得意分野」が存在します。客観性、正解率、大量の経験データによる分析、速さ、24時間稼働、多言語対応…このような能力が求められている業務には、AIの導入によって大きく改善される可能性があります。例えば、

金融業界――経済変動に対する素早い反応が望ましい
医療業界――蓄積された大量の知識から正解率の高い判断が必要
デスクワーク業務――属人化の解消、24時間の対応が期待される

いかがでしょうか。あなたの職場でも、AIスタッフが活躍できるかもしれません。得意分野の仕事が任された時にこそ、AIがきちんと役割を果たしてくれます。

番外編:正解率が高くなくてもいいAI?

AIに仕事を任せる場合のほとんどはAIに正解率を求めていますが、そうでもないときもあります。某タピオカ専門店では、注文時に書いた質問に対するAIの答えを、商品のふたにプリントするサービスを導入しています。このAIによる一問一答を店のコンセプトとして宣伝し、大ブレークしました。

では、買いに来るお客様は、本当にAIに正解を求めに来ていますか?恐らく違います。そう、ここはAIを使うこと自体が目玉となり客を集め、勝負するのはやはり商品の味です。このような常識を破るところから、ビジネスチャンスが生まれるかもしれません。

当社ではAIに関するソリューションを多数手がけています。

ご興味がありましたらこちらからお問い合わせください。

参考記事:
注1 日本経済新聞 2019/10/3「体操の採点、AIで支援」
注2 日本経済新聞 2016/8/13 「米紙ワシントン・ポスト、リオ五輪に「AI記者」投入」

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