Tanaka Atsuko | MISO https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com 未来を創造するITのミソ Fri, 28 Mar 2025 00:24:20 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/wp-content/uploads/2017/09/tdi_300-300-300x280.png Tanaka Atsuko | MISO https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com 32 32 OutSystems Developer Cloudにおけるロールの設定方法 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/outsystems-developer-cloud-role-settings Fri, 28 Mar 2025 00:24:20 +0000 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/?p=19214 1.はじめに OutSystems Developer Cloudは、OutSystems社が2023年4月にリリースしたクラウドネイティブのローコードアプリケーション開発プラットフォームです。 OutSystems D…

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1.はじめに

OutSystems Developer Cloudは、OutSystems社が2023年4月にリリースしたクラウドネイティブのローコードアプリケーション開発プラットフォームです。

OutSystems Developer CloudはOutSystems 11と比較すると、画面やロジックを作成する機能に大きな変更はありませんが、運用や保守に関する機能にはデプロイメント管理やモニタリングと分析、およびユーザー管理機能に変更点があります。

本記事では、その大きく変わったユーザー管理機能の一部であるロールの設定方法と、OutSystems Developer Cloudにおけるロールの考え方をロールの管理機能の操作方法をとおして紹介します。 操作はOutSystems Developer Cloud管理を行うための管理コンソールである、ODC Portalを使用します。ODC PortalはOutSystems 11のLifeTimeとService CenterとUsersの3つの役割を兼ね備えています。

<参考>
OutSystems Developer Cloud向けの「無償のfree環境」の利用はOutSystems社の公式のトレーニングポータルのGuided Pathから始めることができます。(図1)無償の利用期間は10日間に制限されていますので、ご注意ください。
参考 OutSystems Developer Cloudの概要:https://learn.outsystems.com/ja-jp/training/journeys/odc-overview-576

図1

2.OutSystems 11とOutSystems Developer Cloudのロールの考え方の違い 

 2-1.OutSystems 11のロールの設定と考え方

OutSystems Developer Cloudのロール設定を紹介する前に、OutSystems 11のロール設定方法を確認します。
図2にあるようにOutSystems 11ではITユーザーのロールはスライドバーを使ったレベルで設定するようになっています。

図2

OutSystems 11で設定する権限の付与方法には以下の懸念点が考えられます。

例えば、アプリを開発する人とOutSystemsの環境を管理する人が異なる場合には、付与すべき権限は異なります。しかし、OutSystems 11のロールの設定を見ると、インフラを管理するためには図2の「1 フルコントロール」(赤枠部分)の権限が必要になります。このため、インフラ管理者としては本来必要のない図2の「2 アプリケーションを変更してデプロイする」(赤枠部分)の権限が含まれてしまい、意図しない変更が行われるといったリスクが考えられます。

 2-2.OutSystems Developer Cloudのロールの設定と考え方

OutSystems 11のユーザーは、利用者向けの「エンドユーザー」と、開発者向けの操作を実行する権限を管理する「ITユーザー」に分けて管理しますが、OutSystems Developer Cloudのユーザーは、役割ベースの権限を管理する「組織ユーザー」のみで利用者と開発者のユーザーを管理します。前述の「インフラ管理者」はOutSystems Developer Cloudであれば「2 アプリケーションを変更してデプロイする」を除いた、必要な権限のみを付与することができます。その設定方法を以下の要領で実施していきます。
参考:OutSystems社公式サイト User management

図3はODC Portalの画面です。ここからOutSystems Developer Cloudのロールを設定します。

図3

画面左側のメニューのMANAGE>Organization rolesをクリックしていくと、すでに設定済みのロールの一覧とロールの作成用のボタン「Create role」が表示されます。(図4)

図4

組織ユーザーのDefaultロールとして「Administrator」と「Developer」の2つの組み込みロール(Built-in role)が用意されています。(図5)

図5

「Administrator」と「Developer」は変更または削除することはできませんが、複製してカスタマイズすることができます。「開発環境のみ開発できる権限」など、ユーザー権限の種別ごとにできることを整理して、ロールを作成していくことをおすすめします。

OutSystems Developer Cloudで設定できるロールは下の画面で設定します。例えば、白枠で囲った部分にはロールの設定項目である「Asset management」と「Stage」の2つの項目があります。(図6)

図6

「Asset management」項目では「Open、Create、Debug、Change、Delete」の内容を設定します。「Stage」項目では「Development、Production」のいずれか、または両方を選択する形です。(図7)

図7

このようにOutSystems Developer Cloudでは、OutSystems 11のレベルで設定する権限とは違い、ロールの項目に対してのチェックBoxにオン・オフで、権限を設定します。

 2-3.OutSystems Developer Cloudのロール一覧と分類

図6のロール設定画面であれば、OutSystems 11のロールの設定方法で懸念であった、役割に応じたロールを付与できない点の解消、具体的には「アプリを開発する人(開発専門)」や「OutSystemsの環境を管理する人(インフラ専門)」ロール設定ができます。

では、OutSystems Developer Cloudで設定できるロールの項目はどのような内容なのか、その内容がシステム開発を行う上での一般的な役割に適応できるかを判断するために、ロールの内容を整理してみました。(表1)役割の項目は、「開発」「インフラ」「テスター」「運用・保守」でカテゴリ化し、ステージの選択の可否も合わせてまとめています。

役割については、下記と定義しました。

  • 開発:アプリケーションを作成・変更・削除・デバック・公開する
  • インフラ:OutSystems Developer Cloudの各種構成設定や、外部DBとの接続設定を行う
  • テスター:アプリのデバックや本番環境のテストを行う
  • 運用・保守:アプリのリリースや、ログ情報の監視、ユーザー管理を行う

 

【凡例:役割】
〇:要 ×:不要

OutSystems Developer Cloudのロール一覧

項目 項目内容 ステージ選択 役割
開発 インフラ テスター 運用・保守
1 Asset management OutSystems Developer Cloudで作成するアプリの権限の設定
アプリの作成・変更・削除・デバック・Publishが可能
×
2 Stage 開発/本番へのアクセス権の選択の設定
設定したステージの内容を見ることが可能
×
3 Release management Stageへのアプリのリリース権限の設定
リリースノートの追加、アプリのデプロイ、アンデプロイすることが可能
× ×
4 Monitoring アプリのログ・トレース情報、ユーザー情報およびライブラリ構成の情報閲覧権限の設定
概要レポート画面へのアクセスや指定したステージのアセットログとトレースを表示やアクティビティに関連するユーザー情報の表示が可能
×
5 AI Mentor System AI Mentor Systemへのアクセス権の選択の設定
AI Mentor Systemの調査結果の表示、編集や変更することが可能
×  〇 × ×  〇
6 Configuration management OutSystems Developer Cloudの各種構成設定権限を付与するやアプリ、ライブラリ構成の変更、接続構成やメールやIPルールなどの権限の設定
構成の表示・変更・削除が可能
 〇 ×  〇 ×  〇
7 Connection management 外部DB(Oracle、SQL Server、Salesforce、SAP OData等)との接続設定の権限の設定
外部DBの接続設定の作成・変更・削除が可能
× × ×
8 User management Userの設定や組織ロール、エンドユーザーのロール、ユーザーグループの作成や削除などの権限の設定
ロールの表示・付与・削除や組織およびアプリにアクセスするための認証プロバイダーを表示および管理することが可能
× × ×
9 Forge Forgeのインストールや更新権限の設定
Forgeの提出・インストール・更新が可能
× × ×
10 Support 組織のサポートケースへの表示権限の設定
組織のすべてのサポートケースを見ることが可能
× ×
11 Subscriptions サブスクリプションの参照・更新権限の設定
組織のサブスクリプション情報を見ることが可能
× × ×

 表1

OutSystems Developer Cloudで設定できるロールの項目は11種類あり、それぞれの項目には多くの詳細な内容が含まれています。
これらをオン・オフで設定することで、より詳細なロールのカスタマイズが可能です。OutSystems Developer CloudはOutSystems 11に比べて、自由な設定ができる点が特徴です。

さらにロールによっては、ステージごとに付与ができるものもあり、ユーザーごとにロールの権限の範囲もはっきりとできます。次は、実際にOutSystems Developer Cloudのロールの設定画面をもとに、どのように設定していくか確認します。

3.OutSystems Developer Cloudのロールの設定方法

ロール項目を設定して(チェックを入れて)、権限を付与します。1つのロールの項目に複数のチェックBoxが設定されている項目もあるので、1つのチェックBoxに対して設定を行いどのように権限設定されるか、確認しながら操作していきます。「Role name」を設定します。
今回は「MisoSampleRole」という名称を入力し項目の設定を行います。(図8)

図8

「Asset management」の設定では左から4番目のチェックBox「Change」を設定します。(図9)

図9

同じ「Asseanagement」の「Open」と「Debug」が自動的に設定され非活性の状態となっています。
他の項目も見てみると、「Stage」「Release management」「Monitoring」「Configuration management」の「View configurations」や「User management」の「View end users」も同様に自動的に非活性で設定されています。(図10)

図10

図9、図10のように、OutSystems Developer Cloudのロール設定において権限を付与したい項目を設定すると、ロール設定の不整合が生じないように、関連する最低限の項目に対してOutSystems Developer Cloudが判断し、自動で設定される仕様になっています。

4.まとめ

ODC Portalで設定できる、ロールの特徴は以下の内容になります。

  • OutSystems 11と比べて詳細なロールの設定項目があり、役割に応じたロール設定ができる。
  • 設定するロールの項目によっては、設定したロール以外のロールの項目をOutSystems Developer Cloud側が自動で付与する場合もある。

詳細なロール設定ができることで、ユーザーの役割をはっきりできます。どの範囲まで権限を設定すべきかを設計し、ロールを付与して運用することをおすすめします。

一方で、設定したロール以外の項目に対してOutSystems Developer Cloudが自動でロールを付与する可能性があるため、想定していない項目のロールまで設定されるというリスクを含みます。ロールの関連性を見極めて、設計や運用を行うことも重要です。これらを踏まえ、最小権限の原則「ユーザーの権限は最小限にとどめ、適切に付与する」の考え方をOutSystems Developer Cloudのロール設定時も検討すべきです。

本稿では、OutSystems Developer Cloudのロールの設定について、実際に操作を行い、OutSystems 11との違いも含めて見てきました。
OutSystems Developer Cloudにおけるロール・権限の設定について一助になれば幸いです。

tdiはローコード開発に力を入れていますので、当社のOutSystemsサイトからお気軽にお問合せください。

※OutSystems® とロゴはOutSystems-Software Em Rede S.A.の登録商標です。

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OutSystemsのAI-Assisted Developmentの紹介 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/outsystems-ai-assisted-development Thu, 22 Aug 2024 04:28:28 +0000 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/?p=18345   1.はじめに OutSystemsは、迅速かつ効率的にビジネスアプリケーションを開発するためのローコードプラットフォームです。OutSystemsを使用すると、開発者はコーディングをせずに、直感的なインター…

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1.はじめに

OutSystemsは、迅速かつ効率的にビジネスアプリケーションを開発するためのローコードプラットフォームです。OutSystemsを使用すると、開発者はコーディングをせずに、直感的なインターフェースを使用してアプリケーションを作成できます。より効率的にアプリケーションを開発・展開するための各種ツールも提供されており、そのツールの中にはAIを利用したものがあります。

それらを使用することで開発者はより迅速かつ高品質なアプリケーションを効率的に生成したり、OutSystemsのベストプラクティスに沿ったアーキテクチャを構築できるようになります。そのため、DXが求められている今、企業・組織は、ローコード開発を取り入れることによって、ビジネス環境の激しい変化に対応でき、ビジネス競争力を高めることができます。

本稿では、ローコードがさらに強化され、より迅速かつ効率的にアプリケーションの開発部分をサポートする「AI-Assisted Development」についてご紹介していきます。

2.AI-Assisted Developmentとは

AI-Assisted Developmentは、Service Studioへ組み込まれている機能です。
図1のようにロジックフローの作成時に、次に配置すべきウィジェットを推察し、サジェスト(提案)してくれます。

 

 

図1 ウィジェットのサジェスチョン(提案)イメージ

利用できるシーンや提供している機能の概要は以下になります。

<利用できるシーン>

  • ロジックフロー(Client Action、Server Action)で使用

<機能概要>

  • フローを使ったロジック作成時に、OutSystemsが次に配置すべきウィジェットを推察し、サジェスト(提案)する

AI-Asisted Developmentを利用するためには、以下の要件を満たしている必要があります。
前提条件:Service Studio  Ver11.6.9以降(2021年11月20日リリース)
また、AI-Assisted Developmentを有効にするため、以下の設定を確認します。

  • Service Studioの[Edit]メニューに移動して[Preferences]を選択します。
  • [Preferences]ウィンドウの[Code Mentor]セクションで、[Enable logic suggestions in your flow]と [Enable data manipulation with natural language]のオプションの状態を確認します。
        (2024年05月時点 Service Studio Ver11.54.57にて)

図2の状態となっていれば、利用が可能です。

図2  Service Studioメニュー内オプション

AI-Assisted Developmentが使用できるかどうかは、フローのノード(矢印)にマウスを合わせることで確認できます。※図3を参照

図3  Service Studio ロジックフロー1

実際にサジェスチョンを表示させる方法は2つあります。
1つ目は、青い丸をクリックすることで、表示されます。
図4の場合、「Server Action」がサジェスチョンされています。※図4を参照

図4  Service Studio ロジックフロー2

2つ目は、フローウィンドウでコネクタを少し長めにドラッグすることでサジェスチョンが表示されます図5の場合、「End flow」、「Assign」、「Server Action」がサジェスチョンされています。

図5  Service Studio ロジックフロー3

サジェスチョン以外のウィジェットを表示させたい場合は、サジェストされたウィジェットの上部に表示される検索BOX内にウィジェット名を入力することによって、サジェスチョンされる部品を追加で表示させることもできます。図6の場合「End flow」がサジェスチョンされていますが、「Assign」を追加したいので、図7のように、検索BOXに「A」と入力してみます。

図6 Service Studio ロジックフロー4

図7 Service Studio ロジックフロー5

「A」という文字を含む部品(この場合「A」が含まれるAggregate等)と「Assign」がサジェスチョンされました。

3.AI-Assisted Developmentを使って開発してみた

では実際に「Server Action」の初期状態のロジックフローでAI-Assisted Developmentがどのようにウィジェットをサジェスチョンするかを見ていきます。※図8を参照

図8 Service Studio ロジックフロー6

 

「Aggregate」や「Entity」の更新といった、データ操作に関するものや、「Server Action」や「Assign」といった基本的な部品のサジェスチョンがされました。『Get Users』の「Aggregate」を配置して、サジェスチョンしてみます。※図9を参照

図9 Service Studio ロジックフロー7

「For each」、「Aggregate」、「Assign」がサジェスチョンされました。
これは直前に配置した部品が、『Get Users』の「Aggregate」なので、次に考えられるロジックのパターンとしてAI-Assisted Developmentが「For each」や他の「Aggregate」、「Assign」をサジェスチョンしています。

また、直前に配置した『Get Users』の「Aggregate」がサジェスチョンされないのもAI-Assisted Developmentの機能です。同じように初期状態で「Server Action」を配置して、サジェスチョンしてみます。※図10を参照

図10 Service Studio ロジックフロー8

 

「Server Action」や「Aggregate」がサジェスチョンされました。『Get Users』の「Aggregate」を配置した場合とサジェスチョンされた部品が異なっています。開発者が直前に選択して配置した部品ごとに、AI-Assisted Developmentが次に考えられるロジックをサジェスチョンしています。このように、開発者の助けとなる部品の配置をフロー上にサジェスチョンしてくれます。

4.AI-Assisted Development利用のメリットとまとめ

AI-Assisted Developmentを利用すると、OutSystemsの開発初心者でもサジェスチョンされるウェジットを元にロジック作成しやすくなります。また、OutSystemsの開発初心者のみならず、多くの開発経験を持った方でも作業が効率化できるのではないでしょうか?

OutSystemsというローコード製品の優位性をさらにアップグレードし、高品質のアプリケーションが作成できます。そしてAI-Assisted Developmentの利用のメリットは、開発者のさらなる生産性の向上やアプリケーションの開発が容易になることです。そのことにより、ビジネス上における改革がさらにスピードアップし市場競争力が高まることではないでしょうか?

本稿では、OutSystemsが提供しているAI機能の中の「AI-Assisted Development」をご紹介しました。これらの機能をぜひ、皆様の業務で利用していただけると幸いです。

tdiはローコード開発に力を入れていますので、こちらにお気軽にお問合せください。

 

OutSystems® とロゴはOutSystems-Software Em Rede S.A.の登録商標です。

 

 

 

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OutSystemsでPower Platfomのデータを活用しよう! https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/outsystems-power-platfom Mon, 01 May 2023 07:40:03 +0000 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/?p=15679 はじめに 近年、話題となっているローコード開発ですが、市場には様々なツールが提供されています。 中でもOutSystemsとMicrosoft Power Platformの2つの製品は市場評価が高く、利用者の多い製品で…

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はじめに

近年、話題となっているローコード開発ですが、市場には様々なツールが提供されています。
中でもOutSystemsとMicrosoft Power Platformの2つの製品は市場評価が高く、利用者の多い製品です。

この2製品を使用するにあたり、一方のツールで作成したデータをもう一方のツールで活用したい、という課題をお持ちの企業もあるのではないでしょうか?
そういった課題の一つの解として、Microsoft Power Platformで作成したデータをOutSystemsで活用する方法を紹介します。

OutSystemsによるデータの活用方法

Microsoft Power Platformで使用するデータの種類とOutSystemsでの扱い方

Microsoft Power Platformで使用される主なデータとして、SharePoint Online ListMicrosoft Dataverseが上げられます。
特にSharePoint Online ListはMicrosoft社のMicrosoft 365の契約さえあれば、追加の費用も発生しないため、利用されている企業も多いと思います。

図1:Microsoft Power Platform データ
(出典:Microsoft Power Appsホーム画面)

そしてOutSystemsで使用できるデータには、内部DBと外部DBと呼ばれるものがあります。
内部DBは、OutSystemsの環境構築時にOutSystems内部に作成するDBを指します。
外部DBは、既存のDB例えばOracleやSQL Serverなどを指します。
その中でMicrosoft Power PlatformのデータのSharePoint Online List やMicrosoft Dataverseは、外部DBとして扱うことができます。

図2:OutSystems外部DBの一覧

当記事では、SharePoint Online ListのデータをOutSystemsからアクセスして利用する方法について紹介していきたいと思います。

OutSystemsからMicrosoft Power Platformsのデータを利用する方法

OutSystemsからMicrosoft Power Platformのデータを利用するためには、Integration Builderを使用します。
Integration Builderとは、OutSystems環境に接続するサービスとしてのソフトウェア(SaaS)ツールです。

図3:Integration Builderとは
 (出典:OutSystems社ホームページ

尚、Integration Builderを使用してSharePoint Online Listと接続を行うには、下記の3つの準備が必要です。

    • Microsoft Azure Active Directoryの管理者ロール権限を持つMicrosoftアカウント
      ※:Integration BuilderからAzure Active Directoryのテナントへのアクセスやセキュリティロールを作成する為、管理者ロール権限が必要
    • SharePoint Online Listを設定したSite(URL)の情報
    • SharePoint Online Listの設定情報(List名や列名や列の属性情報等)

 

では、Integration Builderを使用してデータを接続をしてみます。

https://integrationbuilder.outsystems.comにアクセスしOutSystemsの利用環境を指定し、設定を行います。

図4:Integration Builderログイン画面

②ログインすると、OutSystemsで利用可能な外部DBの一覧が表示されますので、「SharePoint Online」を選択します。

図5:Integration Builder外部DB選択画面

③「SharePoint Online」の接続設定状況を表す画面が表示されるので、このまま設定を進めていきます。

図6:Integration Builder接続設定状況画面

④Microsoftのアカウントの選択の画面が表示されるので、アカウントを選択します。
 ※選択する選択するアカウントは事前に準備しておいたMicrosoft Azure Active Directoryの管理者ロール権限を持つMicrosoftアカウントです。

図7:Microsoftサインイン画面

⑤MicrosoftアカウントでIntegration Builderを承認する画面が表示されるので、同意にチェックを入れ「承諾」ボタンをクリックします。

図8:Microsoft承認画面

⑥接続したSharePoint OnlineのSite(URL)を選択する画面が表示されるので事前に準備したSite(URL)の情報を元に利用するSiteにチェックをつけます。

図9:Integration Builderサイト選択画面

⑦図10のようにListを選択する画面が表示されます。初期表示ではList nameがデフォルト表示されます。
 列名もList nameの右側にデフォルト表示されますので、事前に準備したSharePoint Online Listの設定情報を元にわかりやすい名称に変更することを推奨します。
 変更できる名称にダブルバイト文字(日本語名等)は使用できないので、シングルバイト文字(英字等)で設定してください。

図10:Integration Builder List設定画面(変更前)
以下の図11は名称の変更後の画面です。

図11:Integration Builder List設定画面(変更後)

⑧画面を「Next」ボタンで進めると「Publish」ボタンのある画面が表示されるので、「Publish」ボタンをクリックします。

図12:Integration Builder Publish画面

⑨Publishが完了すると新たに画面下部に赤く表示された「Go to Integration Manager」ボタンが表示されるのでクリックしていきます。

図13:Integration Builder Integration Manager遷移画面

⑩ボタンを何度かクリックしていくと最後に下図のように「Finish」ボタンが表示されるので、クリックしてIntegration Builderでの作業は完了です。

図14:Integration Builder 設定完了画面

⑪Integration Builder アクセス時に入力した環境のService Studioをみると、図16のようにSharePoint Connectorというアプリや Integration Builderにアクセスしたことで作成されたアプリが(赤枠)が作成されています。

図15:Service Studio Top画面

⑫作成したアプリのManage Dependenciesで先ほどIntegration Builderで接続したSharePoint Listと連携します。
 Manage Dependencies連携のサービスモジュールはModule Names「SharePoint_IS」を選択します。「Apply」をクリックして連携は完了です。

図16:Service Studio Manage Dependencies連携

⑬LogicタブのIntegration with external systemsを見ると連携されたSharePoint Online Listに対する、GetのサーバーアクションやCreate、Update等のアクションが作成されています。

図17:Service Studio Logicタブ画面表示1

⑭上記の内容をサーバーアクション上に配置すると、ロジックが作成できそうです。

図18:Service Studio Logicタブ画面表示2

以上でOutSystemsとSharePoint Online Listが連携することができました。
尚、最新の情報及び詳細に関しては以下の公式のリンク等を参照下さい。
https://www.OutSystems.com/low-code-platform/integration-builder/

 

OutSystemsでMicrosoft Power Platformsのデータを利用することによって得られるメリットとは?

このメリットを享受できるユースケースを考えてみました。
在庫管理システムに2つの製品を使用して構築する場合です。

システムの構成と登場人物は以下のような形です。

図19:在庫管理システム概略図

このように2つの製品を使って同じデータを使用するシステムを共有するというコンセプトです。
この構成であれば、業務管理者がOutSystemsでシステム全体のデータを全件管理し、業務担当者はMicrosoft Power Platformで部門ごとにデータを管理するという切り分けで業務を行えます。

さらに業務担当者や業務管理者、そしてOutSystems・Microsoft Power Platformの開発者が同じデータを使用しているので、システム内の改善点があった場合に意思疎通が素早くでき、課題解決のスピードアップも期待できます。

おわりに

OutSystemsとMicrosoft Power Platformは、コーディング部分は最小限に抑えて、ドラック&ドロップでデータやロジック、フロー、UIを定義し、アプリケーションを開発・運用できるという共通の特長を持っています。
またこの2つの製品は、最近広がりや注目をされている内製化にも相性が良いという側面もあります。
(アプリケーションへの要求に対して迅速に対応できるや必要なスキルの習得コストが比較的低い等)
そのうえで、OutSystemsを利用すればデータも相互に利用でき、課題解決の解になるということがお分かりいただければ幸いです。

接続の方法についても、Microsoftの権限のあるアカウントを準備する必要はありますが、Integration Builder側での設定はさほど難易度の高いものではありませんでした。
OutSystemsは「大規模・複雑なシステム向け」で「主に開発者が作成する」・Microsoft Power Platformは「日々の業務改善が得意」で「主に市民開発者が作成する」という位置づけのみで利用するのではなく、2つのローコード製品を共存させることでさらなる企業内のDX化が進んでいくのではないでしょうか?

最後に、tdiはローコード開発に力を入れていますので、こちらにお気軽にお問い合わせ下さい。

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RPAのMicrosoft Power Automate DesktopとUiPathを比べてみた https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/microsoft-power-automate-desktop-uipath Mon, 28 Dec 2020 05:00:48 +0000 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/?p=11893 Microsoft Power Automate Desktopとは Microsoft Power Automate Desktop(以下Automate Desktop)とは、Microsoft社の年次イベント「Ig…

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Microsoft Power Automate Desktopとは

Microsoft Power Automate Desktop(以下Automate Desktop)とは、Microsoft社の年次イベント「Ignite 2020」でパブリックレビューが開始された、RPA機能を持った新製品です。

もう少し詳しく説明しますと、Microsoft社が提供しているPower Platformという製品群の中にあるPower Automateという製品に、RPA機能を組み込んだものがAutomate Desktopです。

Power Platformの中にはPower Automate以外にもPower Apps、Power BIという製品があります。 Power Platform及びPower Appsについてはこちらの記事がありますので是非ご覧下さい。

今回はAutomate Desktopでロボットを作成していき、その機能とPower Platformの製品としての特色を、tdiで導入支援等を行っていますRPAプラットフォーム「UiPath」と比較しながらご紹介します。

Microsoft Power Automate DesktopとUiPathの機能を比較

RPAのシナリオ作成で機能を比較してみた

今回は実際にRPAのシナリオを作成しながら、Automate DesktopとUiPathの機能を比較します。

なお、シナリオは以下の記事と同じ交通費検索とします。

事前準備

Excelファイルに事前に出発駅と到着駅を入力しておき、両駅の区間の料金をExcelファイルに書き込みます。

用意したExcelファイルは以下のような内容です。このシナリオを「Demo_miso」という名前で作成します。

Excelファイルの起動

シナリオ作成を以下の手順で設定します。

  1. 左側のアクションにある「Excel」をクリックします。
  2. 「Excelの起動」を中央のMainにドラッグします。
  3. ドキュメントパスに今回使用するExcelファイルを指定します。

下図のように指定したExcelのファイル名の起動のシナリオが作成できます。

  • UiPathとの比較

UiPathではExcelを使用するのに、Excelアプリケーションスコープを定義してからExcelファイルの読込のシナリオを設定していきます。Automate Desktopではそのような定義はいりません。

Excelのセルの読込とセル格納用の変数設定

次に読み込んだExcelから、出発駅と到着駅の値を取得し、変数に設定します。出発駅は「StartSt」という変数、到着駅は「EndSt」という変数に設定します。

シナリオは以下の手順で設定します。

  1. 出発駅の読込として「Excelワークシートの読み取り」を中央のMainにドラッグします。
  2. 読み取りたいセルを指定します。(取得を単一セルの値・先頭列・先頭行を数字で指定します)
  3. 到着駅も同じ手順で「EndSt」を作成します。

Excelの読込のシナリオが下図のように作成されます。

  • UiPathとの比較

セルの設定方法は、Automate Desktopでは行・列を数字での指定のみ、UiPathでは「A1」という指定です。変数は、Automate DesktopではExcelのセル読込み処理で自動生成され、UiPathではプロパティ設定で明示的に指定します。

レコーディング機能を使用したブラウザでの操作

画面上部のWebレコーダーをクリックして、レコーディングの操作を行います。

以下の手順で設定と操作します。

  1. 事前にレコーディングしたいサイトをブラウザで立ち上げておきます。
  2. 画面上部のWebレコーダーをクリックすると使用するブラウザの選択を促す下図の画面が表示されます。
  3. 使用するブラウザを選択します。
  4. 次に下記の画面が表示され、記録の開始をクリックします。
  5. ブラウザの操作を行うと操作の記録が下図の様に記録されます。

下図のようにflow designer画面にレコーディングの内容が反映されます。

  • UiPathとの比較

レコーディング開始時、Automate Desktopではブラウザの選択をします。UiPathでは選択しません。

レコーディング機能で作成された内容にExcelから読み込んだ内容を反映

先ほどの操作ではレコーディングの内容でシナリオが作成されているので、次はExcelから読み込んだ内容をシナリオに反映します。以下の手順で設定します。

  1. 「webページ内のテキストフィールドに入力する」を編集モードにします。(ダブルクリックで「アクションを編集」するが表示されるのでクリックします)
  2. テキストの部分の「%新大阪%→%StartSt%」に変更します。
  3. 下図のように「{X}」をクリックすると変更できる変数一覧が表示されるので、変更する変数をダブルクリックします。
  4. 到着駅のテキスト部分も「%東京%→%EndSt%」とします。
  • UiPathとの比較

Automate DesktopとUiPathでは操作方法は異なりますが、事前に作成した変数を選ぶ機能について違いはありません。

レコーディング機能で作成されたWeb上に表示された金額を変数へ格納する

レコーディングの内容でWebページ上の金額を取得するシナリオ部分を、以下の手順で変更します。

  1. 「Webページの詳細内容を取得します」を編集モードにします。下図のように表示され生成された変数を変更します。
  2. 画面から読み取った内容が変数に格納されます。

下図のflow designer画面が変更したシナリオの内容になります。

  • UiPathとの比較

Automate DesktopとUiPathではレコーディングで取得できたWeb上の文字が自動生成された変数に格納される機能についての違いはありません。

金額の書き込みとExcelファイル保存

以下の手順で設定します。

  1. 「Excelワークシートの書き込み」を中央のMainにドラッグします。
  2. 書き込みたい値を指定します。「変数:%Li%」
    (画面上{X}をクリックして設定したい変数をダブルクリックします)
  3. 列:3・行:2を指定します。
  4. 保存をクリックします。
  5. 「Excelを閉じる」を中央のMainにドラッグします。
  6. 「ドキュメントを保存する」を選択します。
  7. 保存をクリックします。
  • UiPathとの比較

UiPathではExcelを使用するために、Excelアプリケーションスコープを定義してからExcelファイルの保存のシナリオを設定します。Automate Desktopではそのような定義はいりません。

Automate Desktopのロボットのシナリオの完成

flow designer画面にシナリオが完成しました。画面上部の保存をクリック、OKをクリックしてシナリオ作成完了です。

上図の実行をクリックすると、テスト実行できます。シナリオ実行後のExcelは下図のように金額が書き込まれています。

RPAが使用できる画面を作成してみた

はじめに紹介したように、Automate DesktopはPower Platformの製品の一部です。そこで、Power Platformの製品としての特色をRPAが使用できる画面を作成してみました。

事前準備

連携の処理を作成する前提として、「オンプレミス データ ゲートウェイ」をAutomate Desktopを実行するPCにインスト―ルをしておく必要がありますので事前に設定をしておいて下さい。

※オンプレミス データ ゲートウェイについてはMicrosoft社公式ドキュメントを参照ください。

Power Automateとの連携

RPAが使用できる画面を作成の前にAutomate Desktopで作成した「Demo_miso」というRPAのシナリオをPower Automateに連携させてみます。Power Automateとの連携は、Power Automateのフローをマイフローの画面で新規→自動で一から作成でフローを作ることができます。

下図のように、フロー作成画面が表示されます。

作成のステップは以下の手順となります。

  1. トリガーのステップの作成をします。
  2. Automate Desktopで実行するというステップを作成します。

この2ステップのみでPower Automateのフローが完成です。

今回のフローでは「手動でフローをトリガー」のステップをトリガーとして作成してみましたが、他にも、メールを受信・OneDriveにファイル作成等の指定が容易にできると思います。

Power Appsとの連携

Power Appsとの連携作成についての事前準備

Power AppsがトリガーのPower Automateのフローを先ほどの操作のようにあらかじめ作成しておきます。Power AppsはPower Automateのように直接Automate Desktopを実行するという設定ができないので、Automate Desktopで実行するというステップが組み込まれたPower Automateのフローの事前に作成しておきます。

フロー名をDemo_miso_Flow2とし、保存しておきます。

上図のフローをキャンパスアプリのボタンをクリックした操作で実行できるように作成してみます。

Power Appsのキャンパスアプリの作成

Power Appsの新しいアプリ→キャンパスアプリで作成を始めます。

上図の様に空の作成画面が表示されるので、作成をします。作成のステップは以下の手順です。

  1. 空の画面にタイトルとボタンを設定します。
  2. ボタンをクリックするとPower Automateで作成したフロー「Demo_miso_Flow2」が実行するようにします。

下図のように作成してみました。「デモ 実行」ボタンをクリックするとPower Automateのフロー「Demo_miso_Flow2」を実行するという関数を記述するだけで作成できました。Power Automateの「Demo_miso_Flow2」のフローが実行されるとAutomate Desktop のRPAシナリオ「Demo_miso」が実行されます。

今回作成したPower AutomateのフローとPower Appsのキャンパスアプリの作りは非常にシンプルですが、簡単にAutomate Desktopとの連携ができました。

  • UiPathとの比較

UiPathではRPAが使用できる画面を作成する機能はありません。Automate Desktop はPower Platformの製品と連携すると、RPAが使用できる画面が作成できます。

デプロイ方法を比較してみた

画面の作成だけはなく他にもUiPathにはない特色があります、下図をご覧下さい。PCで作成されたAutomate Desktopの一覧表示画面です。

下図は、Microsoft社のPower Appsのページにアクセス後、「フロー」の画面へ遷移し「UIフロー」をクリック後の画面です。

同じように、作成したRPAのシナリオ「Demo_miso」が一覧として表示されています。この画面は「Power Automate」のフロー一覧が表示される画面でもあります。

実は、筆者はPC上で作ったRPAのシナリオをPC上からサーバーにアップロードというような操作を一切していません。が、PC上でRPAのシナリオを作成保存するだけでこのようにサーバー上に反映されます。

この機能だけでも、Power Platformとの連携の親和性や容易さを感じられます。

  • UiPathとの比較

UiPathではStudioというRPAシナリオ作成ツールで「パブリッシュ」という操作を手動で行ってデプロイします。Automate Desktopは手動の操作はいりません。

Microsoft Power Automate DesktopとUipathの機能の比較まとめ

Automate Desktopを使ったシナリオ作成手順を紹介してきました。そこでの一連の作成の手順を踏まえて機能の比較結果を下表にまとめました。今回のシナリオではExcel操作とWebレコーディングを使用したのでその機能での比較です。また、RPAが使用できる画面作成・デプロイについても比較します。

機能 共通点 Automate Desktopの特徴 UiPathの特徴
Excelへの読込・書込 起動→Excel読み書き→終了(保存)という手順 Excelを使用するための定義が不要 Excelアプリケーションスコープを定義
Excelのセルの指定方法 なし 行・列を数字での指定 「A1」という指定
Webレコーディング 記録開始→ブラウザでの操作→記録終了という手順 レコーディング開始時にブラウザを選択 ブラウザ選択不要
変数設定 レコーディング時Webからの読み取り操作時に自動生成される Excelのセル読込み処理で変数が自動生成される 明示的に指定する
RPAが使用できる画面の作成 なし Power Appsを使用することで作成できる 機能なし
デプロイ PC上から行える ツールでの操作が不要 StudioというRPAシナリオ作成ツールで「パブリッシュ」という操作を手動で行ってデプロイ

Microsoft Power Automate DesktopとPower Platformとの連携について

Power Automateという製品にRPA機能を組み込んだ製品ということで、連携の手順や方法はとても簡単です。「アプリを作成する」ためのツールというPower Platformというローコード開発基盤の考えに沿っているように思えました。この連携機能を多いに活用すれば、RPAを人が実行する時の手段として非常に有効に感じました。

所感

上記表のように、Automate DesktopとUiPathどちらもRPAのシナリオ作成の機能に大きな違いは見受けられないと思います。シナリオの作成の画面操作についても、それぞれの特色がありますが筆者の所感としては特に優劣はないと思います。

Automate DesktopについてはPower Platformの製品のPower Apps・Power Automateとの連携を筆者はおすすめします。特にPower Appsのキャンパスアプリの画面からRPAのシナリオが実行できるというのは他のRPA製品にはない特色だと思います。Power Platformというローコード開発基盤とRPAとの組み合わせを筆者は面白いと感じましたが、皆様はいかがでしょうか?

今回紹介したAutomate DesktopもPower Platform(Power AppsとPower Automate)どちらもOfficeのアカウント・学校や職場のアカウントをお持ちであれば手軽に始められます。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?

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