Power Apps | MISO https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com 未来を創造するITのミソ Mon, 12 May 2025 01:10:38 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/wp-content/uploads/2017/09/tdi_300-300-300x280.png Power Apps | MISO https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com 32 32 Microsoft Power AppsでMicrosoft SharePointリストを使った案件管理アプリを作ろう https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/microsoftpowerapps-sharepoint-application Wed, 07 May 2025 06:23:21 +0000 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/?p=19391 1.はじめに Microsoft Power Appsは、Microsoft社が提供するローコード開発プラットフォーム「Microsoft Power Platform」内のサービスの1つです。ボタンやフォームを配置する…

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1.はじめに

Microsoft Power Appsは、Microsoft社が提供するローコード開発プラットフォーム「Microsoft Power Platform」内のサービスの1つです。ボタンやフォームを配置するだけで、簡単にアプリ画面を作成できます。
今回は、Microsoft Power AppsとMicrosoft SharePointリストを連携させた案件管理アプリを通して、アプリ開発の方法を紹介します。

2.案件管理アプリの作成ガイド

2-1.案件管理アプリの概要

Microsoft Power AppsとMicrosoft SharePointリストを連携させ、キャンバスアプリでデータの閲覧・編集機能を持つアプリケーションを作成します。
※事前にMicrosoft Power Apps、Microsoft SharePointの利用権限が必要です。

図1:処理全体のアプリケーションの流れ

 

2-2.Microsoft SharePointの事前準備

今回は、Microsoft SharePointリストに格納されたデータを使用するため、事前に下記の形式でMicrosoft SharePointサイト・リストを作成します。

・Microsoft SharePointサイト名:ANKEN_SPO
・Microsoft SharePointリスト名:Anken_Table

No. 列名(日本語) 内部名(ローマ字)
1 顧客 kokyaku 1 行テキスト
2 案件名 anken_mei 1 行テキスト
3 案件概要 anken_gaiyo 複数行テキスト
4 経緯 keii 複数行テキスト
5 担当営業 tantou_eigyo 1 行テキスト
6 開発担当責任者 kaihatsu_tanto 1 行テキスト
7 ステータス status 選択肢

表1:Anken_Tableの定義

 

ステータスの選択肢
新規登録
承認依頼
提案承認
提案差戻
顧客検討
案件推進
案件完了
案件中止

表2:ステータスの選択肢

図2:Microsoft SharePointリスト完成図

2-3.Microsoft Power Appsでの案件管理アプリ作成ガイド

・キャンバスアプリの作成
1. Microsoft Power Apps左メニューの【作成】をクリックし、アプリ作成画面を開きます。

図3:Power Apps左メニュー

2. 作成するアプリの種類、アプリ名、アプリの形式を設定していきます。

①「アプリを作成する」の【空のキャンバスを使用して開始】をクリックします。
②今回はタブレットPC用アプリを作成するため、作成画面で【タブレットPCのサイズ】を選択します。
③Microsoft Power Apps Studio画面が開かれます。保存ボタンをクリックして「案件管理アプリ」と入力し、「保存」をクリックします。

図4:【空のキャンバスを使用して開始】をクリック

図5:【タブレットPCのサイズ】を選択

図6:アプリ名を入力

 

・Microsoft SharePointとの接続
1. 「2-2.Microsoft SharePointの事前準備」で作成したMicrosoft SharePointリストとMicrosoft Power Appsを接続します。
①「データ」タブから「データの追加」をクリックします。
②検索欄でMicrosoft SharePointを検索し、クリックします。
③作成したMicrosoft SharePointサイト名「ANKEN_SPO」を選択します。
④「Anken_Table」にチェックを入れ、「接続」をクリックします。

図7:Microsoft SharePointとの接続


・ホーム画面(案件一覧画面)の作成
1. Microsoft SharePointリストのデータを表示するホーム画面(案件一覧画面)を作成します。
①画面名を「案件一覧画面」に変更します。
➁画面上部の「挿入」から四角形のオブジェクトとテキストラベルを選択し挿入します。
③四角形とテキストラベルでヘッダーを作成します。
④5つのテキストラベルで列名を作成します。

図8:ホーム画面(案件一覧画面)の作成

2. 次に、データを表示するために「垂直ギャラリー」コントロールを配置し、データソースの選択画面で「Anken_Table」を設定します。

図9:データソースの選択

3. ギャラリー内で表示する項目を、それぞれ表3、図10のとおり設定します。

  項目 コントロール名 プロパティ「Text」の設定値 備考
案件名 テキストラベル ThisItem.案件名  
顧客名 テキストラベル ThisItem.顧客  
担当営業 テキストラベル ThisItem.担当営業  
開発担当責任者 テキストラベル ThisItem.開発担当責任者  
ステータス テキストラベル ThisItem.ステータス.Value 選択肢であるため「.Value」が必要
矢印 右矢印   行の右側に配置する

表3:ギャラリーの定義

 

4. ギャラリーのプロパティ:レイアウトで「タイトルとサブタイトル」を選択します。

図10:ギャラリーのレイアウト変更


・データ詳細表示画面(案件詳細画面)の作成
1. 選択したデータを表示する詳細画面を作成します。
「ツリービュー」タブから「新しい画面」→「空」をクリックします。

図11:データ詳細表示画面(案件詳細画面)の作成

2. 案件一覧画面で選択したデータの詳細を表示する画面(案件詳細画面)を作成します。
①画面名を「案件詳細画面」に変更します。
②四角形とテキストラベルを組み合わせて、ヘッダーを作成します。
案件一覧画面からヘッダーをコピーして貼り付け、画面名を「案件詳細画面」に変更します。
③画面上部の「挿入」から「編集フォーム」を選択します。データソースの選択画面で「Anken_Table」を設定します。
④「編集フォーム」コントロールのプロパティ > フィールド から「タイトル」、「コンテンツタイプ」を削除します。

図12:編集フォームの作成

3. 各オブジェクトのプロパティを以下の表4と図13のとおり設定します。
複数行入力できるよう、「案件概要」「経緯」のテキスト入力欄をドラッグして広げておきます。

  項目 プロパティ名 設定値 備考
ステータスのテキスト入力 Default Parent.Default 親項目であるステータスカードの内容を表示する。
ステータスのテキスト入力 DisplayFields Choices(Anken_Table.ステータス) コンボボックスに表示するステータス一覧を設定する。
フォーム Item SelectedItem 入力時点ではエラーとなるが無視してOK
フォーム 2 1行に2項目ずつ表示されるようになる。
案件概要のテキスト入力 モード 複数行  
経緯のテキスト入力 モード 複数行  

表4:編集フォームの定義

 

図13:編集フォームの設定内容

4.戻るボタンと登録ボタンを作成します。
①画面上部の「挿入」から「ボタン」を挿入し、画面に配置します。
②それぞれのプロパティ「OnSelect」に以下の関数を設定します。

➂戻るボタン
数式バーに下記の関数を入力します。
Refresh(Anken_Table);
Navigate(案件一覧画面);

図14:戻るボタンの設定

④登録ボタン
戻るボタンと同様に登録ボタンを配置し、数式バーに下記の関数を入力します。
SubmitForm(Form1);
Refresh(Anken_Table);
Navigate(案件一覧画面);

図15:登録ボタンの設定

・案件一覧画面の「>」ボタンの設定
最後に、案件一覧画面に戻り、「>」をクリックした時に、選択したデータが案件詳細画面に表示されるように
「>」ボタンのプロパティ「OnSelect」に以下の関数を設定します。

①「>」をクリックします。
②プロパティ「OnSelect」に以下の関数を設定します。
➂「>」ボタン
戻るボタン、登録ボタンと同様に関数バーに下記の関数を入力します。
Set(SelectedItem,ThisItem);
Navigate(案件詳細画面)

図16:「>」ボタンの設定


図17:案件管理アプリ完成図

以上で案件管理アプリは完成です。案件詳細画面でデータを編集するとMicrosoft SharePointのリストが変更されるのでご確認下さい。

3.終わりに

Microsoft Power AppsとMicrosoft SharePointリストを連携させ、データを表示する方法をご紹介しました。
ぜひMicrosoft Power AppsとMicrosoft SharePointを活用し、業務効率化を進めてみてはいかがでしょうか?
tdiはローコード開発に力を入れています。Microsoft Power Platformについてはこちらからお気軽にお問い合わせ下さい。

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画面と承認フローを連携してみた~Power Apps編~ https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/workflow-power-apps Fri, 19 Jan 2024 00:00:27 +0000 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/?p=17636 はじめに 2023年7月13日に「SharePointを活用したMicrosoft Power Platformデータ連携 ~Power AppsとAutomateによる開発実践~」ウェビナーを開催しました。 ウェビナー…

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はじめに

2023年7月13日に「SharePointを活用したMicrosoft Power Platformデータ連携 ~Power AppsとAutomateによる開発実践~」ウェビナーを開催しました。

ウェビナーで紹介した開発実演を、①フロー作成を中心とした「Power Automate編」、②画面作成を中心とした「Power Apps編」の2回に分けて紹介します。

①フロー作成を中心とした「Power Automate編」については、承認フローを作ってみた~Power Automate編~ の記事をご覧ください。

今回の記事では、②画面作成を中心とした「Power Apps編」を紹介します。(※図1の赤枠の部分です)
今回作成する画面から呼び出すフローは2023年11月6日に投稿した「Power Automate編」で作成したフローを利用します。

 図1:処理全体のアプリケーションの流れ

Power Apps開発実演

事前準備

今回も「Power Automate編」と同様にSharePointリストに格納してあるデータを利用するので、以下のサイトおよびリストを用意します。

・SharePointのサイト名:HAISO_SPO

・SharePointリスト名:Haiso_Table

図2:Haiso_Tableの定義

Power Appsで画面を作成

今回はSharePointにあるHaiso_Tableをデータソースとして画面を作成します。データソースから画面を作成すると自動的に画面が作成されるので、作成された画面の見栄えを調整して完成させます。

1.左メニューの【作成】をクリックすると、アプリの作成方法を指定する画面が表示されます。

 図3:サイドメニュー

2.今回はSharePointリストをデータソースとして作成するので、「この中から始める」の【SharePoint】をクリックします。

   図4:データソース種類の選択

3.利用するデータの接続アカウントを指定するため、【+新しい接続】をクリックします。以前、接続先を指定したことがある場合は、その情報が表示されるので該当の接続アカウントが表示されている場合は、そのアカウントをクリックしても構いません。

※利用するデータに接続アカウントの権限が割り振られている必要があります。

図5:データソースの選択

4.SharePointリストのHaiso_Tableを選択するため、順番に必要な情報を選択もしくは入力します。
SharePointに接続するので接続先として【SharePoint】をクリックします。

 図6:データソース(SharePoint)の選択

データとして利用するHaiso_Tableは、Microsoft365上のSharePointに存在するので、【直接接続 クラウドサービス】を選択(デフォルトで選択されています)して、【作成】をクリックします。

 図7:データソース(SharePoint)の接続形態選択

次に利用するSharePointリストが格納されているSharePointサイトを入力します。SharePointサイトに存在するSharePointリストが表示されるので【Haiso_Table】を選択し、【接続】をクリックします。

 図8:SharePointサイトの指定

 図9:利用データの指定

5.読み込み中の画面が表示され、しばらくすると自動的に画面が作成されて以下のような画面が表示されます。(左メニューを確認すると、一覧画面(BrowseScreen1)、詳細画面(DetailScreen1)、編集画面(EditScreen1)の3つが作成されているのがわかります。)

                図10:自動で作成された画面

6.画面で利用するデータソース(Office 365 ユーザー)とPower Automateで作成したフロー(以前の投稿で作成した配送承認フロー)を追加で登録します。

※Office 365 ユーザーは、誰が申請したかを特定するために利用します。配送承認フローは、画面と連携するフローとして利用します。
※Office 365 ユーザーの追加は、左メニューの【データ】アイコンをクリックして、【データの追加】⇒データソースの選択で【Office 365 Users】(「Office」で検索すれば見つけやすいです)⇒【Office 365 ユーザー】の順にクリックすることにより追加します。

 図11:データソース(Office365ユーザー)の追加

追加後、以下のような画面になります。

図12:追加されたデータソース(Office365ユーザー)

配送承認フローの追加は、左メニューの【Power Automate】アイコンをクリックして、【+フローの追加】⇒フローの追加で【配送承認フロー】(「配送承認」で検索すれば見つけやすいです)の順にクリックすることにより追加します。

図13:フロー(配送承認フロー)の追加

追加後、以下のような画面になります。

 図14:追加されたフロー(配送承認フロー)

7.ここからは5.で作成された画面の見栄えを調整します。
まず、一覧画面の不要な部品を削除、必要な部品を追加します。
(1)【レコードの追加】アイコンと【並び替え】アイコンを削除します。
(2)【再表示】アイコンの位置を調整します。
(3)画面のタイトルを「Haiso_Table」から【配送申請】に変更します。

    図15:一覧画面の見栄え調整

8.表示するデータを日付で絞れるように日付の部品を配置します。
左メニューの【+(挿入)】をクリックして、検索欄に「日付」と入力し、【入力】をクリックします。
【日付の選択】コントロールが表示されるので、ドラッグ&ドロップで画面に配置します。

 図16:日付の選択追加

9.8.で配置した「日付の選択」で指定された日付と合致するデータが表示されるようにします。
左メニューの【ツリービュー】をクリックし、【BrowseGallery1】をクリックします。

 図17:BrowseGalleryの選択

「BrowseGallery1」の「Items」式に以下の式を入力します。

図18:日付が合致するデータの取得式

(式)

Filter([@Haiso_Table], 配達希望日 = DatePicker1.SelectedDate And 申請フラグ = false)
この式は、選択された日付(DatePicker1.SelectedDate)と「Haiso_Table」の「配達希望日」が同じ日付で、かつ未申請(申請フラグ=false)のデータを抽出(Filter)する処理を示しています。

10.次に表示する項目の見栄えを調整します。
今回は、以下の3つの項目を表示します。各項目は上から、Title1、Subtitle1、Body1として定義されています。左メニューで表示されている部品をクリックして各々の見栄えを調整します。

    ・顧客名・・・Title1として定義(顧客名:X・・・X と表示されるように変更)

    ・顧客住所・・・Subtitle1として定義(顧客住所:X・・・X と表示されるように変更)

    ・配達希望日・・・Body1として定義(配達希望日:X・・・X と表示されるように変更)

図19:Title、Subtitle、Bodyの選択

図20:表示する項目の指定

    ・Title1の「Text」に「”顧客名:” & ThisItem.顧客名」を入力

    ・Subtitle1の「Text」に「”顧客住所:” & ThisItem.顧客住所」を入力

    ・Body1の「Text」に「”配達希望日:” & ThisItem.配達希望日」を入力

11.これで一覧画面(BrowseScreen1)は完成です。以下のような画面になります。

図21:完成した一覧画面

12.続いて、詳細画面(DetailScreen1)の見栄えを調整します。左メニューの「DetailScreen1」をクリックします。

図22:詳細画面の選択

以下のような画面が表示されるので見栄えを調整します。

図23:詳細画面の見栄え調整

不要な部品の削除やテキスト分の編集します。

   (1)【レコードの削除】アイコンと【編集】アイコンを削除します。
   (2)【タイトル】と表示された項目を削除します。
   (3)画面のタイトルを「Haiso_Table」から【選択した配送データ】に変更します。

削除と編集を行うと以下のような画面になります。

図24:見栄え調整後の詳細画面

13.Power Automateで作成したフローと連携させるために、ボタンを配置します。
ボタンを配置するためにデータを表示するエリア(DetailForm1)の高さを調整します。

図25:DetailFormの高さ調整

次に、左メニューの「挿入」から【ボタン】をドラッグ&ドロップで配置し、テキストを【申請】に変更します。

図26:ボタンの選択

図27:ボタンのタイトル変更

14.「申請」ボタンをクリックした際に「配送承認フロー」と連携させるために、「OnSelect」に式を以下のように入力します。

図28:申請ボタンクリック時の処理式

(式)

   配送承認フロー.Run(

       Office365ユーザー.MyProfileV2().mail,

       Value(BrowseGallery1.Selected.ID)

   );

   Patch(Haiso_Table,LookUp(Haiso_Table,ID = BrowseGallery1.Selected.ID),{申請フラグ:true});

   Navigate(BrowseScreen1)

この式は、ボタンがクリックされた際に、「配送承認フロー」を起動します。その際の引数として、ログインしているユーザーのメールアドレス(Office365ユーザー.MyProfileV2().mail)と表示している「Haiso_Table」を特定するためのSharePointリストのID(BrowseGallery1.Selected.ID)を渡します。続けて、「Haiso_Table」を未申請以外(申請フラグ:true)にし、画面を一覧画面(BrowseScreen1)に戻る処理を示しています。

15.これで詳細画面(DetailScreen1)は完成です。以下のような画面になります。

図29:完成した詳細画面

16.最後に自動で作成された編集画面(EditScreen1)を削除し、保存して終了です。

 

おわりに

今回は、前回投稿した「Power Automate編」で作成したフローと連携する画面をPower Appsで作成する「Power Apps編」をご紹介しました。今後も「Power Platform」を題材にした投稿を行っていく予定でおりますので、皆様が作成されるうえでのご参考になれば幸いです。最後に、tdiはローコード開発に力を入れていますので、こちらにお気軽にお問い合わせ下さい。

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承認フローを作ってみた~Power Automate編~ https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/workflow-powerautomate Wed, 08 Nov 2023 00:08:08 +0000 https://alb-owned-https-576747877.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/?p=17338 はじめに 2023年7月13日に「SharePointを活用したMicrosoft Power Platformデータ連携 ~Power AppsとAutomateによる開発実践~」ウェビナーを開催しました。 ウェビナー…

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はじめに

2023年7月13日に「SharePointを活用したMicrosoft Power Platformデータ連携 ~Power AppsとAutomateによる開発実践~」ウェビナーを開催しました。

ウェビナーでは、Microsoft Power Platformの概要やSharePointを活用したデータ連携と開発実演を紹介。開発実演では、Power AutomateとPower Appsの2つに焦点を当て、Power Automateを使ったフロー作成やPower Appsで申請業務の画面作成を解説しました。そのウェビナーで紹介した開発実演から、①フロー作成を中心とした「Power Automate編」、②画面作成を中心とした「Power Apps編」の2回に分けて紹介します。

この「Power Automate編」「Power Apps編」で紹介する開発例は、SharePointに格納してあるデータをPower Appsで表示して、承認対象のデータをPower Automateで承認者に承認依頼する処理となります。具体的には、お客様が商品を購入した際に指定した配達希望日に配送してもよいかどうかを決裁する処理となります。

今回の記事Power Automate編」では、Power Automateを活用したワークフローの作成方法を紹介します。(※図1の赤枠の部分です)「Power Apps編」で作成する画面から「Power Automate編」で作成したフローを呼び出すため、最初にフローの作成を行います。

図1:処理全体のアプリケーションの流れ

事前準備

今回はSharePointのリストに格納してあるデータを利用するので、以下のサイトおよびリストを用意します。

・SharePointのサイト名:HAISO_SPO

・SharePointリスト名:Haiso_Table

 

図2:Haiso_Tableの定義

Power Automateでフローを作成

Power Appsのボタンがクリックされたことを起点として、実行されるワークフローを以下の流れで作成します。

図3:概略フロー

1.Power Automateのコンソール画面を開き、左側の【作成】をクリックします。

図4:サイドメニュー

2.【作成】をクリックすると、右側の画面でフローの種類を選択できる画面が表示されます。今回は、Power Appsのボタンをクリックした際に実行するフローを作成するので【インスタントクラウドフロー】をクリックします。

図5:フロー選択画面

3.インスタントクラウドフローを選択すると、「何を起点に実行するか」を選択するためのトリガーを選択する画面がポップアップで表示されます。

※Power Appsのボタンクリックをトリガーにするので、【Power Apps(V2)】を選択します。同時に、フロー名もわかりやすい名前をつけるために【配送承認フロー】と入力します。

トリガーの選択とフロー名の入力が完了したら【作成】ボタンをクリックします。

図6:トリガー選択画面

4.【Power Apps(V2)】のトリガーが選択されると、以下の画面が表示されます。まず、【新しいステップ】をクリックし、次に表示される画面でPower Appsから渡されるパラメータを指定します。

パラメーターは以下を指定します。
・【申請者アカウント】<入力の種類[メール]>:誰が申請したのかという情報
・【配送データID】<入力の種類[数]>:申請するデータを特定する情報

次に【新しいステップ】をクリックします。

図7:トリガーのパラメータ指定

5.承認者に通知する際に表示するHaiso_Tableの項目を取得するために、SharePointに格納されているデータ(項目)を選択します。

【操作を選択してください】画面の検索欄に「sharepoint」と入力すると、SharePointに関連するアクションが表示されます。その中から【項目の取得】を選択します。

図8:操作選択画面

6.SharePointから項目を取得するための指定画面が表示されます。

各項目を以下のように設定します。また、作成したフローを見た際にわかりやすいようにタイトルも変更します。設定が完了したら、【新しいステップ】をクリックします。

・サイトのアドレス:Haiso_Tableが存在するサイトのURL

・リスト名:Haiso_Table

・ID:[PowerApps(V2)] 配送データID ※【動的なコンテンツの追加】をクリックすると選択できます

・タイトル:配送リストから配送情報を取得

図9:SharePoint項目取得指定画面

7.承認者に通知する際のメッセージを設定します。

【項目を選択してください】画面の検索欄に「承認」と入力すると、承認に関連するアクションが表示されます。その中から【開始して承認を待機】を選択します。

図10:操作選択画面

以下のように設定します。

・承認の種類:承認/拒否・最初に応答 ※リストから選んでください

・タイトル:配送許可の申請依頼

・担当者:承認者のアカウント ※今回は、執筆者のアカウントを固定で指定しました

・詳細:任意のメッセージを設定してください。

・要求元:[PowerApps(V2)] 申請者アカウント ※【動的なコンテンツの追加】をクリックすると選択できます

・タイトル:配送許可の承認依頼

 6.のステップでHaiso_Tableの項目を取得する設定をしているので、Haiso_Tableの項目を含めることも可能です。今回は、配送日、配送先お客様名、配送商品をHaiso_Tableから取得しています。

図11:承認者への通知メッセージ指定画面

8.承認者がメッセージを受け取り、承認・拒否をした際のアクションを設定します。

まず、【項目を選択してください】画面の検索欄に「条件」と入力すると、条件に関連するアクションが表示されます。その中から【条件】を選択します。

図12:操作選択画面

条件を選択すると、判断条件とはい(承認)、いいえ(拒否)を設定する枠が表示されます。

判断条件には、承認された=はい(承認)、承認された=いいえ(拒否)とするための条件を以下の画面のように設定します。

図13:条件指定画面

はい(承認)、いいえ(拒否)の枠の中にある【アクションの追加】をクリックしてそれぞれの処理を設定します。

図14:分岐処理指定画面

9.はい(承認)時の処理を設定します。

承認時の処理として、Haiso_Tableの項目を更新するので、【操作を選択してください】画面の検索欄に「項目の更新」を入力して、【項目の更新】アクションを選択します。

図15:操作選択画面

各項目を以下のように設定します。また、作成したフローを見た際にわかりやすいようにタイトルも変更します。これで、承認時の処理の設定は完了です。

・サイトのアドレス:Haiso_Tableが存在するサイトのURL

・リスト名:Haiso_Table

・ID:[配送リストから配送情報を取得] ID ※【動的なコンテンツの追加】をクリックすると選択できます

・申請フラグ:空白 ※デフォルト値(いいえ)を空白にします

・承認者:[配送許可の承認依頼] 回答数 承認者名 ※【動的なコンテンツの追加】をクリックすると選択できます

・承認日時:[配送許可の承認依頼] 完了日 ※【動的なコンテンツの追加】をクリックすると選択できます

・タイトル:配送テーブルに承認結果を更新

図16:承認時の処理指定画面

10.いいえ(拒否)時の処理を設定します。

拒否時の処理として、Haiso_Tableの項目を更新するので、【操作を選択してください】画面の検索欄に「項目の更新」を入力して、【項目の更新】アクションを選択します。

図17:操作選択画面

各項目を以下のように設定します。また、作成したフローを見た際にわかりやすいようにタイトルも変更します。これで、拒否時の処理の設定は完了です。

・サイトのアドレス:Haiso_Tableが存在するサイトのURL

・リスト名:Haiso_Table

・ID:[配送リストから配送情報を取得] ID ※【動的なコンテンツの追加】をクリックすると選択できます

・申請フラグ:デフォルト値(いいえ)

・タイトル:配送テーブルに承認結果を更新

図18:否認時の処理指定画面

11.以上で、以下のようなフローが作成されます。最後に【保存】ボタンをクリックして終了です。

図19:完成フロー

おわりに

今回は、Power Appsのボタンがクリックされたことを起点として、Power Automateによって実行されるワークフローの手順「Power Automate編」をご紹介しました。次回は、Power Appsで申請画面の作成手順と今回作成したフローを連携する手順を紹介します。

最後に、tdiはローコード開発に力を入れていますので、こちらにお気軽にお問い合わせ下さい。

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